2017年の世界で最も住みやすい都市ランキングでは3位、4位、5位を独占したカナダ
3位バンクーバー、4位トロント、5位カルガリーと三大都市が世界で注目を浴びています。
2018年版では4位カルガリー、6位バンクーバー、7位トロントと順位を落としたもののカナダの三大都市は相変わらずベスト10入りしています。
将来、カナダの永住権を取って、カナダに移住したいと考える人も多くなってきています!
私もカナダのウィスラーというところに1年間住んでいましたが、気温や治安、人の良さなど今まで訪れた国の中で一番住みやすいと感じる国でした。
そこで今回は『カナダの永住権取得方法7選!移住のメリット・デメリットも紹介!』と題して、
カナダの永住権の取得方法を7つ分かりやすくご紹介します。また移住するメリット・デメリットも見ていきます。
この記事から得られる情報
- カナダの永住権取得方法
- カナダの移住メリット
- カナダの移住デメリット
カナダの永住権取得方法7選とは?
世界でも人気のカナダですので永住権を誰でも簡単に申請できるわけではありません。
それでもみなさんがカナダへ移住するためによく使われる7つの方法をご紹介します!
Common-law 結婚移民
これは知っている人も多いと思いますが、カナダ人と結婚することによって申請できる方法です。この結婚移民は一番ハードルの低いと言われています。
なぜハードルが低いのか?
それはこの結婚移民の申請条件だけが英語試験が免除されるからです。簡単に言えば英語が全く話せなくてもカナダ人と結婚すればカナダに住めるのです。
また、特別なスキルなども所有している必要がありません。
しかし!
このように申請条件が簡単なためカナダの永住権目的で結婚詐欺が多発し、近年では申請してから受理されるまで時間がかかります。
また、申請に必要な書類もたくさんあります。必要な書類は↓
- 2人がパートナーと示せる写真
- 2人とも同じ住所に住んでいると示せる書類
- 自分とパートナーの基本情報
- 移民弁護士や移民カウンセラーを雇う際の委任状
- 政府公認の翻訳家に翻訳してもらった戸籍謄本
- パスポートのコピー
など自分とパートナーが結婚詐欺ではないことを示せるものが必要になってきます。
Skilled immigrants 技能系移民
これはカナダ政府が指定する職業で10年以内に最低1年以上就労していることが必須です。技能系移民の職業として認められるのはシェフや美容師、学校の教師などが例としてあげられます。
コンビニの店員などの簡単で誰でもできそうな職業は認められません。
また、申請するためにはまず英語力が必要です。CLB 7レベル以上があると証明しなければなりません。
CLBとは?
Canadian Language Bench Markの略であり、カナダにおける言語能力を示す指標です。この指標の目安となるカナダ移民局に認められているテストは以下の3つです。
英語
- IELTS(Speaking 5.0, Listening 5.0, Writing 5.0, Reading 4.0)
- CELPIP(Speaking 3L, Listening 3L, Writing 3L, Reading 3L)
フランス語
- TEF(Speaking 225, Listening 1480, Writing 225, Reading 150)
この技能系移民は申請のハードルが高い分、申請してから受理されるまでの時間が短いです!
Education 頭脳系移民
これはカナダ政府が公認した特定の大学で博士課程を修了した人が申請できる、名前の通り頭のいい人向けの方法です。
カナダでは大学院に行く過半数が外国人という現状があります。その高学歴な人たちをカナダに留めておきたいという考えから生まれたプログラムです。
博士課程を修了するのは難しいですが、修了してしまえば永住権を獲得するのは非常に簡単です。
Refugee claim 難民申請
カナダは世界でも人道主義国家として有名です。
人道主義とは?
人間の福祉を第一とする考え方のことです。簡単に言えば平和主義であり困っている人、難民などを受け入れる国です。
[voice icon=”https://yosuke423.com/wp-content/uploads/2019/07/IMG_6350-1.jpg” name=”Yosuke” type=”l big”]私がカナダに滞在していた頃も多くの人種の人が移民として住んでいました。なんて素晴らしい国なんでしょう![/voice]
独裁国家から逃れてきた人や地震などの災害から避難してきた人、シリアなどからの難民など困っている人に手を差し伸べる素晴らしい移住方法です。
Family sponsership 家族移民
これは(3親等まで)家族の誰かが永住権を持っている場合に申請可能な方法です。
3親等とは?
参照元:コトバンク
上記の範囲内にカナダの永住権を持っている人がいれば申請することが可能です。スポンサーとなってくれる人の年収や犯罪歴などをチェックして条件をクリアしないといけないですが、比較的に簡単な方だと思います。
しかし、移民反対派もカナダにはいるという状況から、このシステムは廃止するかもと言われています。
Canadian Experience Class カナディアン経験移民
これはカナダでの学歴・職歴が以前にある人が申請できる方法です。
ワーキングホリデー中にカナダの会社に認められ、就労ビザをもらえれば申請することができます。
先ほど紹介した技能系移民とは違いスキルのレベルがそれほど高くなくても申請することが可能です。
しかし、カナダ国内で職歴を積むことが条件なので、海外から申請することはできません。日本人は日本食レストランや日本人相手の旅行会社などでこの就労ビザをもらっている人も多いです。
Provincial Nominee Program 州政府移民プログラム
これは州ごとに決められた条件を満たせば申請できる方法です。
カナダでは国、政府が定めている移民プログラムと州が定めている移民プログラムがあります。なのでたとえ国の審査で落ちても州の審査で受かれば永住権を獲得することはできます。
カナダは州によって言語も違いますし、抱えている問題も違います。例えばフランス語圏内の州ではフランス語の能力が高ければ他の条件を甘くしてもらえたり、人口が少なく移民がウェルカムなところはハードルが低かったりなど。
カナダの移住のメリットは?
カナダへ移住することへのメリットを思い浮かぶだけあげて見ました↓
- 治安の良さと住みやすさ
- 人々がフレンドリー
- 広大な自然・雄大な景色が身近にある
- 労働環境が良い
- 差別が少ない・個性が尊重される
- 多文化に触れる事ができる
- 家族の時間を大切にできる
- 仕事とプライベートがはっきり
- 自然や季節を満喫することが増えた
- 医療費が無料
- 高校までは学費が無料
この中から私が1年間住んでみて実際に体感したことを詳しく説明します。
家族との時間を大切にする
私はカナダで1年間ワーキングホリデーしている間、ホームステイ先や仕事場でカナダ人の家族と触れ合うことが多かったです。
その中で思ったことはどの家族も家族の時間をとても大切にします。
家族との理由で仕事を休む人も多く、会社も家族関連の理由だと優先して休ましてくれたり、早退させてもらえます。
日本人が真似すべきだと強く思うことが1つあります。
家から出る時に毎回ハグやキス、「I love you」と言って家族に愛を日頃から伝える
なぜそんな文化が海外では強く日本ではあまりないのか考えました。
1つは日本人は世界の人と比べてもシャイで自分を出すのが下手だから
もう1つは日本が治安が良すぎるということです。
どういうことかというと、海外では銃が認められている国が多いです。カナダでは私の行ったような田舎では巨大な熊も出ます。
もしあなたの家族が毎日戦場に行くなら、毎日家でお別れの時に愛を伝えますよね?
今の例は極端すぎましたが、このような考え方がカナダや海外では根付いています。
日本でも物騒な事件は海外と比べて少ないですが、地震などの天災は多いです。
毎日のいってらっしゃいが明日も必ずやって来るとは限りません。いきなり大切な人との最後がくれば本当に後悔します。
小学校6年生の時に父親を病気で亡くしている私がいうので間違いありません。
後悔しないように日頃から家族への愛を伝えることは本当に素晴らしいことです!
広大な自然・雄大な景色が身近にある
日本でも北海道などで自然が豊かなところはあると思います。
実際私も京都に住んでいて、北海道のニセコに初めて行ったときは自然の広大さと綺麗さに度肝を抜かれました。
しかし、そのすぐ後に行ったカナダで日本の自然のちっぽけさを痛感させられました。
山々の大きさが日本とは比べものにならないくらい大きく、空気や水の綺麗さも桁違いです。やはり日本は人口が小さい島国に密集しているため汚染されています。
カナダの北のほうにあるイエローナイフやホワイトホースではオーロラが見ることもできます。
実際に私もカナダへ行き、生で見てきましたが、ぜひ皆さんにも体験して欲しいです。
差別が少ない・個性が尊重される
カナダは上記で紹介した通り永住する方法が比較的に多いです。
移民ウェルカムな国ですので色んな人種の人がいます。そこに人種差別などが全くなく、多種多様な文化を尊重します。
カナダではウェスティンホテルで9ヶ月間働いていましたが、カナダ人以外にも色んな国出身の人と一緒に働くことができました。
その中で日本人がシャイで自己主張が他の国と比べてうまくないということを分かってくれていて、私の意見をよく聞いてくれる環境を作ってくれました。
その分他の国の文化を理解し尊重することも大切で必要になってきます。
他文化の理解能力を身につけることができたのが英語力の向上することよりためになったと思います。
カナダの移住のデメリットは?
次にカナダへ移住することへのデメリットを思い浮かぶだけあげて見ました↓
- 家族や友達に会えない
- 英語が辛い
- 冬が極寒
- 医療制度が心配
- 物価や税金が高い
- 外食が高い&種類が少ない
- 日本の食品が高い・手に入りづらい
- 住宅価格が高い
- 子供を1人にしてはいけない
こちらもこの中から私が1年間住んでみて実際に体感したことを詳しく説明します。
物価や税金が高い
カナダでは税金は連邦消費税(GST)と州税(PST)とハーモナイズド消費税(HST)の3種類があります。
1つ1つ説明していきます。
- 連邦消費税(GST)
GSTはカナダ全土一律5%です。カナダで取引される大部分の物品とサービスが課税対象です。しかし、生活必需品や日常生活に深く関わりがあるものに関しては、非課税または税率0%といて扱われます。例えば穀物やパン、野菜、牛乳などは税率0%ですが、お菓子は課税対象に該当する。
- 州税(PST)
州税とはなの通り、州によって異なる税です。こちらも大半の商品が対象であり、税率はブリティッシュコロンビア州は7%、ケベック州は9.975%、マニトバ州では8%州によって違います。ほとんどの場合がGSTに上乗せとなるので10%を超えることが多く、慣れるまでは会計の際に驚くことになりそうです。
- ハーモナイズド消費税(HST)
ノヴァ・スコシア、ニュー・ブランズウィック、ニューファンドランド&ラブラドル州、プリンス・エドワード・アイランド州、オンタリオ州と限られた州で実施されている税金の方式です。GSTとPSTが合わさった税ですので、HSTだけを払えば他を払う必要がありません。
このように日本より税率が比較的に高いですが、医療費が無料であったり、学費の免除などの精度が豊富です!
日本の食品が高い・手に入りづらい
日本の食品は普通のスーパーにはあまり売っていません。
有名なお菓子、ポッキーなどは目にすることがありますがコンビニなどで売られている普通の一箱が300円などで売られていてとても高いです。日本のものが売っているスーパーが近くにあれば便利ですが、やはり値段はどこも高いです。
冬が極寒
皆さんもイメージがあると思いますがカナダはとても寒いです。もちろん州や地域によりますが、有名なトロントは冬にマイナス10度も普通にいきます。そこまでいくと寒いというよりも痛いです。また雪もたくさん降るため、雪かきなども重要になってきます。北海道などで慣れている人ならいいですが、初めてそのような環境にいくと苦労する人が多いと思います。
最後に
以上『カナダの永住権取得方法7選!移住のメリット・デメリットも紹介!』をご紹介しました。
カナダへの移住方法は意外とたくさんあります。
日本にもカナダにも良い点はあるのですが、日本の経済状況的に海外へ移住する人はこれからどんどん増えていくと思います!
カナダへ移住を考えている方の参考になれば幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました。